天災は忘れたころにやって来る

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満開の山桜

 

この有名な寺田寅彦の言葉は中学時代に習ったように思う。

 

寺田寅彦は地球物理学者であり、著名な随筆家でもあった。

多分、寺田の随筆集の一文が教科書に載っていたのだと記憶していたが、今回調べて見ると、寺田本人の書いた文章の中には、この言葉そのものは見当たらないとあった。

 

今回の新型コロナウイルスの発生が天災にあたるのかどうか厳密な意味では不明であるが、降ってわいた類の災害には当たるのではないかと思う。

 

昭和戦後生まれの私にとって、大きな災害と言えば死者・行方不明者5000名超を出した昭和34年9月の伊勢湾台風が記憶に残っている。

昭和の時代は台風はよく来たが、大きな地震コロナウイルスのような騒ぎはあまり記憶にない。

 

平成に入り、平成7年1月17日に発生した阪神大震災には飛び上がって驚いた。

安普請の自宅が大きく揺れた。

こんな地震は初めてだった。

なぜか再び関東大震災が起こったと頭をよぎった。

 

でも、それは神戸・淡路を中心とする大地震だった。

死者6432名。

生きている間に経験する、一番大きな自然災害だろうとカミさんと話したことを覚えている。

 

が、ところがどっこいだった。

平成23年3月7日には東日本大震災が発生した。

死者は1万5897人、行方不明者2533人という未曾有の大災害となった。

 

そして、令和に入って発生した新型コロナウイルスは、4月22日現在で世界での感染者数は2,564,190人、死亡者は177,445人、日本は感染者数11,536人、死亡者283人となって、グローバル化した地球家族にコロナウイルスは無差別平等に猛威を振るっている。

 

平成、令和と天災は忘れる間もなくやって来た。

次々と襲ってくる天災に一国家や一個人では立ち向かえなくなっていることが明らかになっている。

 

国家の違い、人種の違い、宗教の違い、イデオロギーの違い等々で対立している場合ではないということをいみじくもコロナは教えてくれた。

地球家族が全員で連帯し、助け合って立ち向かわなければならないことをコロナは教えてくれたのだと思う。

 

人類はこの教訓をしっかりと記憶して再起しなければならないと思った。

 

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