シレネがあちこちで咲いている
新型コロナウイルスは世界中に広がり、感染者数もあっという間に80万人を超えた。
日本は諸外国とは異次元と思えるゆっくりとした感染者数の広がりに見えたが、東京オリンピックの一年延期が決まると同時に感染者数の増加が始まった。
こうした中、国民的人気コメディアンの志村けんさんがコロナ肺炎で入院後数日で亡くなってしまった。
明るい社会の象徴的存在だった志村さんの突然の死はあらためてこのウイルスの恐ろしさを教えてくれた。
小池東京都知事は「コロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、最後の功績も大変大きいものがあると思っています。」と発言し、賛否を巻き起こした。
ただ、パンデミックやロックダウンを目前にしたこの状況の中で、志村けんさんの死亡が国民に大きな警鐘を鳴らしたことは間違いないと思う。
それにつけても掛け声ばかりの安倍内閣の対応は国民にちっとも響いているように思えない。
そこで今日は安倍内閣のコロナ対策を取り上げた。
一つ目は、これまでもブログで何度も取り上げたけれど、ニュース解説でもコロナ特集番組でも、モーニングショーでも、いまだに明確な説明がされない、日本のPCR検査数の少なさである。
今では一日7000件以上の検査能力があるが、実際には一日1000件程度だと先日も報じていた。
コメンテーターも「安倍首相も厚労大臣もすぐにやるべきだ」といいながら増えない、どうしてかわからないと首をひねっていた。
結局、この我が国のPCR検査は先手を取ったのか、後手を踏んだのか。
誰か明確な回答を教えて欲しい。
二つ目はマスクのこと。
マスクが店頭から消えて久しい。
完全に消えたのは2月頃だろうか。コロナ対策の国民ができる最低限の防衛対策のマスクが欠乏している状況を手をこまねいているだけの政府の姿勢が信じられない。
政府は国内メーカーに増産を要請しているというが一向に改善しないのはなぜなのか。
コロナ騒動で中国からのマスクが入らなくなったのも一因という。
地下に存在する原油の話ではないのだ。
中国で作る方が安いからと経済効率一辺倒で来たツケではないのか。
ミサイルだ核兵器だと日頃国防の蘊蓄を語っているけれど、マスク一つを自力で賄えないことになっている現状に今頃気づく私のノー天気も確かに問題なのだ。
と同時に、この国の危機管理の貧困は何だと思ってしまう。
そして、これほどのマスク不足に陥るのだったら、マスクの手作り教室を大いに宣伝啓発してそれこそ高齢者の働き方改革に結びつけるくらいの知恵はないのかと思ってしまう。
カミさんの言では、マスクのガーゼもゴムひもも品切れになっているとのこと。
賢い庶民は手作りに励んでいるようだ。
これでは全く後手後手でしょう。
三つ目は公立小中高校の授業再開である。
コロナ対策の大目玉として首相の独断で決定した休校問題。
先手必勝と振り上げたこぶしは 早くに上げ過ぎて、降ろしたい時期になって皮肉にもコロナ拡大期と重なってしまった。
東京都はゴールデンウィーク明けまで休校を延長する考えだという。
これは先手が後手になってしまったケースだろう。
4番目はコロナ問題の緊急経済対策だ。
当初は、一人20万円、いや30万円を現金、もしくは商品券で配ると威勢のいい話だった。
そこまでやるとなるとこの国の将来は大丈夫かなあと、老い先短い身ではあるが多少の不安を覚えていた。
それが今日の国会中継では低所得世帯に10万円というようなところに落ち着きそうだ。
それは無理からぬことだけど、給付金の支給は5月下旬になるという。
生活や事業の維持継続のためのお金が2か月も先になるなんて、そんな悠長なことでは緊急でも何でもないではないかと先手が後手になる政府の対応を危惧している。
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