春風に誘われて、何か野菜を栽培してみたいな、と思われる方にはアスパラガスをおすすめする。
おすすめの理由は3つ。
1 栽培が簡単。
日当たり、水、肥料の3条件が揃えば、すくすく成長する。
支柱を建てたり、芽かきをしたり、3本仕立てにしたりという世話は一切いらない。
植えてさえおけば、確実に成長して収穫できる。
面倒な世話がいらないというのが一番の理由。
害虫や病気の心配もいらない。
2,市販品との味の違いが大きい。
すべての野菜は、鮮度が一番美味しさを決める。
しかし、アスパラガスほど、鮮度が物を言う野菜も少ないと思う。
適当な時期になったら、手で折って収穫するが折口から滴り落ちる水は鮮度の象徴。まさに水もしたたるいい野菜だ。
湯を沸かしておいてから、アスパラガスを収穫し、滴り落ちる水滴とともに茹で上げた美味しさは、他に例えようがない。
家庭菜園ならではの野菜だと思う。
3収穫期が長い。
美味しい野菜でも、あっという間に収穫が終わってがっかりというものもある。
アスパラガスは春先から、梅雨が終わる頃まで収穫できる。
水が大好きだから、水やりは欠かせないが、一日降り続いた翌朝にはもりもり生えてくる。憂鬱な雨も、アスパラガスを育ててくれると思えば楽しみに変わる。
もちろん、一株からどっさりというわけにはいかないが、だんだんに株分けして増やして行けば楽しみが大きくなる。
はじめの年は、収穫を控えて株を育てましょうなどと、育て方の栞にかいてあるかもしれないが、そしてそのとおりにするのが賢明だと思うが、早く収穫してみたいのが人の性。
それなら、ちょっと味見に取ってみるくらいは大丈夫。
たくさん取れるようになってもすべて取り尽くさず、株を太らせるために一部を残しましょうと書いてあるかもしれないが、そしてそれはそのとおりだが、わざわざ残さなくても収穫のタイミングが合わずに、残ってしまう茎が何本かでてくる。
株を養うにはそれで十分。
また、取りそびれて大きくなりすぎた茎は、半分くらい残して上の方の柔らかそうなところだけ収穫するというのもよい。
下半分が葉を茂らせて、株を養ってくれる。
要するに植えてさえおけば、難しいことを考えなくてもなんとかなる野菜だ
折しもアスパラガスの植え付けシーズン。園芸店には掘り上げたアスパラガスの株がたくさん並んでいる。
そんなに根が深く茂らないので、プランターでも収穫できる。
さっと茹でても、バターで炒めても、揚げても、市販のものとは違う格段の美味しさをぜひ味わって欲しいものだと思う。
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