岩手県大船渡高校3年野球部のエース佐々木朗希投手は160km/h超える速球を投げる注目の投手だ。
今、日本国内だけでなく、メジャーで活躍する日本人選手も巻き込んで賛否が沸いている。
大船渡高校の監督は米国独立リーグの選手だったこともあり、選手の健康管理、選手の将来等々を考えて決断したに違いない。
一方で、甲子園への長い苦しい道のりを越えて最後の決戦の舞台に立とうとしたとたんに待ったが掛けられた佐々木投手の胸中、想像するに余りあるではないか。
これだけの逸材を万が一にも故障させてはならないということなのか、それとも準決勝戦を終えての体調の不良、あるいは故障の発生があったのかというところで、賛否の判断は違ってくると思う。
私はその前日の準決勝戦、倉敷商業高校と創志学園戦にくぎ付けになっていた。
佐々木投手ほどではないが、150km/hを超える注目の速球投手だった。
県下の高校は、創志学園と西投手打倒を目標に掲げて泥にまみれて練習してきたと言った。
結果は倉商が2対0で勝った。
西投手に涙はなかった。さわやかな笑顔が印象的だった。
倉商の木村投手は投げ勝った満足感に輝いていた。
このチームが甲子園に行くのだろうと思った。
そして決勝戦。
倉商は木村投手が連投、学芸館は先発丹羽、7回裏から中川に継投し、結果は学芸館が
2対1で勝利した。
甲子園を目前に敗れた木村投手が泣き崩れていた。
木村君の無念さが伝わってくる試合だった。
でも2人の投手を使った学芸館と連投の倉商の戦いに、わずかな差が出たのではないかと思った。
甲子園への道に素晴らしい勝負だった。
こんな試合なら誰も文句は言わないだろうと思った。
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