近年、雀が減っているという話をよく聞くし、確かに見かけなくなったな、少なくなったなと実感していた。
調べてみると日本経済新聞によれば、日本の雀の数は1990年から20年間で半減したと推定されているという。
これは世界的傾向でもあるらしく、ロンドンでは1994年から10年間で60%も減少したという。
ところが、今年は特に雀が目に付くのだ。
玄関先でもチッチッチッと2羽、3羽と飛びまわっているし、ウオーキングの際に通るあちこちでも、雀の姿を目にする。
こんなに雀を目にするのは、子供のころ以来ではないかと思う。
雀の減少はえさ場の田畑や、巣を作る木造家屋の減少が一因のようだ。
ただ、今年になってそのような原因が急回復したようにも思えない。
私は一日1万歩以上を歩くことを日課として、もう15年以上歩き続けている。
団地の中や周辺の田園地帯を歩く。
ここ20年間で耕作地の風景は変わった。
耕作地が減り耕作放棄地が急速に増えた。
農業は雀を敵視しなくなった。
そして耕作放棄地はブッシュ化した。
最近、藪の中からウグイスやひばりをはじめ様々な小鳥の声を聞くようになった。
まさに、ブッシュが小鳥の天国になりつつあるのではないか。
このような環境変化が雀の増加要因にもなりつつあるのではないかと思う。
そういえば今年は雉をたびたび見かけた。
10羽くらい、集団でだみ声をあげながら飛んでいるところを見かけたこともある。
農業の衰退が野鳥天国をもたらしているのかと思う一方、この急激な野鳥の増加傾向は、地球温暖化に伴う自然災害の増大など地球環境の激変に対する警告・予兆なのかもしれないと歩きながら思った。
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