その後は昼食。本日は五島うどんの「おっどん亭」に行く。
私は地獄炊き大を注文。
鉄鍋に煮たせて食べる。湯だめと同じようなものだった。
五島うどんは秋田の稲庭うどんのように細いうどんだが、稲庭よりももっと細く、徳島の半田麺に似ていた。
運転する幹事には悪いけれど、ビールなど少々飲む。
全く無信心無信仰の我々一行も郷に入れば郷に従うのたとえの通り、キリスト教も仏教も分け隔てなくお参りした。
それから、鬼岳の噴火による溶岩でできた鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸を傘を差しながら歩いた。
そして鐙瀬ビジターセンターで休憩した。
センター内のシアターで五島列島の様々な自然情報の13分間の映像を鑑賞したが、吾輩は気持ちよくうつらうつらした。
それから地元の温泉「たっしゃかランド」に行く。
入浴料は65歳以上は310円とチョー安い。
浴槽は大きめの浴槽とジャグジー風呂、露天風呂とサウナがあってゆったりとしていた。
もちろん昼間の入浴は年寄りばかり。
内風呂であったまり、露天風呂に行くといとこ会の元慶応ボーイが地元の老人と話していた。
地元の彼はカトリック教徒だと言った。
世界遺産の教会は五島本島には一つもなく、五島関係で世界遺産に指定された教会は、久賀島の五輪教会ともう一つも離島だと言っていたがよく聞こえなかった。
後から調べてみたら奈留島の江上天主堂のことかと思ったが確かではない。
インターネットで少し調べたが、世界遺産に選ばれた教会群とそうでない教会群の基準はわからなかった。もう少し調べてみたい。
五島で離島観光をするには海上タクシーが便利だと老人は教えてくれた。
それから彼の老人は隠れキリシタンと潜伏キリシタンの違いを話してくれたが、その時はよく理解できなかった。
帰って調べてみると「隠れキリシタン」は「禁教が解かれた後もカトリックに戻らず独自の信仰を続けている人々を指す」とあり、「潜伏キリシタン」は「約250年の禁教期間の潜伏教徒」を指すとあった。そして世界遺産の認定に当たっては対象を絞った言葉である「潜伏キリシタン」が採用されたのだそうだ。
教育家のHちゃんにその後、潜伏Hという仇名がついたのは彼を知る人ぞのみの仇名だった。
地元のご老体の長いお話を聞きつつ、のぼせてしまって、いとこ会の面々は次々にお先に失礼しますと出て行った。元慶応ボーイは意外と律義に最後まで付き合っていた。
彼のご老体も流石にくたびれたみたいだったと、皆が出て行く中で我慢比べになった元慶応ボーイは恨めしそうに言った。
「たっしゃかランド」を後にして、一路今日から2泊する五島第一ホテルに向かった。
午後4時過ぎチェックイン。
今夜は午後7時から「心誠」という居酒屋で夕食を取る。
「心誠」は五島で働いていた幹事の友人が勧めてくれた評判のお店ということだったが、確かに新鮮な魚介類が豊富で皆すっかり気に入った。
ウニ(1800円)を二つ追加しお刺身に彩を添えた。
たっしゃかランドで出会った地元のご老人が「心誠ではウニもいいですよ。大体ウニなんてものは腹いっぱい食べるもんじゃあないから、少し注文すればいいんですよ。」と適切なアドバイスをいただいて、「そりゃあそうだ」と一同得心したのだった。
お酒2合徳利11本、ビールなども飲んだ。
最後は先の老人お薦めの握りを注文した。腹いっぱい飲んで食べて一人5000円で上がった。満足の夕食だった。
(つづく)
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