懐かしい日々(その3) 函館旅行三日目

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緑の島風



5月8日(火)今朝のウオーキングは昨日歩いた緑の島一周。カミさんを誘って一緒に歩く。往復6千歩弱で、朝のウオーキングにはちょうどいい。

今朝も7時30分からバイキング朝食。
昨日食べ過ぎたのでやや控えめに食べる。
校長先生とビール中瓶一本頂く。

今朝はいくらやイカなどで海鮮丼を食べた。
やはり食材が新鮮で美味しい。
北海道のホテルの中でナンバーワンのバイキング朝食というのがキャッチフレーズのようだ。

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ベイエリア 金森倉庫


9時30分にチェックアウトしてホテル周辺のベイエリアのお土産店を歩く。あっちに行ったりこっちに行ったり、海産物など物色するが、食指の動くものはなかった。

ちょうどバス停前にワイン店があり、昨夜飲んだ函館ワイン「年輪」があると姉様に教えてもらって、昨夜のワインに満足し、これを我が家のお土産にした。

昔、日本のワインと言えば、赤玉ポートワインだ。舌に残る甘いワインの記憶を覚えている。酒好きではない友人たちは「このワイン、甘くない」などとぼやく。ワインは甘いものとまだ信じているものが多い。酒飲みの私などはあの甘みこそが日本のワインを後進国にしてきたのだと思う。でも最近は甘みを抑えた諸外国のワインと同様な国産のワインが増えた。ただ、コスパはどう見ても外国に劣る。まあ国産はまだまだ、お土産用だと思う。

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これも緑の島だと思うが、なんの写真だったか思い出せない。


姉様たちに見送られて11時30分空港直行バスに乗る。
12時過ぎ函館空港に到着。

荷物を預けて、カミさんが下調べをしていた喫茶店「美鈴」で昼食をとる。ホテルの食堂にあった美鈴コーヒーの直営店のようだった。黒カレーが有名ということだったが、本日は残り一食ということで、皆さん、カミさんにどうぞということになり、3人はラーメンだったか、ビーフカレーだったか覚えていない。残り一食の黒カレーだけは覚えているのだから、記憶というものは不思議なものだ。今回調べてみたら、現在のメニューにカレーもラーメンもなかった。やはりコロナの影響だろうかと思った。

13時20分離陸、15時伊丹空港着。

校長先生夫婦は新幹線で岡山に帰るのでここで別れる。
我々は高速バス。
流石に今夜はノンアルコールデイ。

 

おまけ 

カミさんは二日目に行ったトラスピチヌ修道院がよほど印象的だったようで、帰宅後北海道新聞社発行の「光のもとで」という写真集を購入した。

ちょうど訪れた折展覧会をしており、近く写真集が発行されると知ったらしい。

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懐かしい日々(その2) 函館旅行二日目

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函館山山頂

5月7日(月)昨日とは打って変わって今日はよく晴れた。
校長先生は晴れ男、次姉は晴れ女とのこと。
初めて聞いた。

朝のウオーキングは、一人で函館山ロープウェイ乗り場から桜が残る配水池沿いを元町公園に抜けて新島襄記念碑を通って緑の島まで歩いた。
緑の島に入るゲートが閉まっていたので引き返そうと向きを変えたら、私と同い年くらいの夫婦連れのウオーカーが声をかけてくれた。
「通用口から入れるんですよ」と教えてくれた。

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新島襄記念碑


この島の由来を聞くと,函館湾の浚渫土砂で国が造ったので国管理であるとのことだった。
橋を渡ったところまで一緒に歩いて、遠景の魚市場や函館区公会堂など教えていただいた。
それから別れてホテルに戻った。

部屋の前で姉様たちにあった。
姉様たちはウオーキングを終えて温泉に行ってきたところだという。
私はこれからひとっ風呂浴びる。

7時30分から朝食。
カミさんが朝食券がないという。
だいぶ探したが出てこなかったので、食堂に行き係員に失くしたことを告げたが、部屋ナンバーを確認しただけで、何の指示もなかった。順番が来てそのまま入室した。

口コミではここのバイキング朝食は大好評だ。
確かにメニューが豊富、新鮮、美味しいということで食が進んで、食べ過ぎた。
バイキングなので、ウニを期待したが、流石にウニはいなかった。
それでもこの朝食バイキングは種類豊富な上に、本当に美味しい。
宿泊客はこれは満足だろうと思った。

部屋に戻ってからカミさんは朝食券を探していたが、別のバッグから出てきた。
年を取ると大事にしまい込んでどこにしまったか忘れてしまう。
お袋もよくバッグをごそごそやっていたことを思い出した。
朝食券を食堂に返しに行くと、係員のほうが恐縮した態度だったというから、失くしたことについては不問にするつもりだったのだろうと思った。

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市電で五稜郭


9時過ぎホテル出発。
本日はまず市電で五稜郭に向かった。
五稜郭タワーに上る。
コロナ禍の今と違って中国人が非常に多かった。
どこの観光地にも中国人があふれていて、今では懐かしい光景だ。

五稜郭タワーを降りてから五稜郭内を半周する。
八重桜や枝垂桜がちょうど満開だった。

それから歩いて六花亭の函館店に行く。
これも校長先生が事前に調べていたのだろう、迷うことなく案内してくれた。

六花亭はケーキやお菓子、ソフトクリームなどを頼むとコーヒーは無料なのだと聞いたが、このサービスも5月一杯で、6月からは有料となるという話だった。
コーヒー無料は六花亭らしい、いいサービスだと思うんだが、時流に逆らって頑張ってほしいと思った。

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トラスピチヌ修道院



六花亭を出てバスでトラピスチヌ修道院に向かった。

トラピスチヌ修道院は庭園内を散策するだけというので大して期待していなかったが、誠にいい天気と清潔で静謐な園内、ちょうど桜が満開というロケーションも良くて大変満足した。

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園内にはこのような像がたくさん


それから再びバスに乗り函館駅まで行き、乗り換えてホテルに戻った。

ちょうど3時過ぎ、ホテルの隣にあるラーメン店「あじさい」で塩半ラーメンを皆さん注文して夕飯までのつなぎとした。


午後5時30分のバスで函館山に上る。
バスは夜景見物の観光客で満員だった。
半分以上が中国人のような気がした。
以前、大学の同期会で来たときは往復ロープウエイを利用し、山上のレストランを貸し切って、同期会の会場としたことをカミさんに話す。

山上は冷たい風が吹いて寒かった。
日没は6時40分、完全に暮れるのは7時過ぎということで、日没を待たずに下山。
従って帰りのバスはゆったりと座れたが、100万ドルの夜景が見られず、夜景を見ながらの3時間のパーティーに浸った私の体験を聞きながらカミさんは悔しがった。


今夜の夕食会場の料亭「冨茂登」に校長先生の案内で行く。
全くよく調べているものだ。
本日は和食のコース料理。
やはり素材が新鮮、そして料理人の美的センスと板前の腕が光って、出てくる料理を堪能した。
美味しい夕食だった。


今夜は函館ワインを一本と熱燗を頂いた。

 

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懐かしい日々 2018年5月函館旅行(一日目)

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小雨の八幡坂

今日から2泊3日で姉弟の函館旅行。山陽インターから伊丹空港まで2時
間ほどで伊丹発は飛行機が安いから、最近はほとんどこのコースを使
う。

三木サービスエリアで10分間休憩の間、宝塚ホテルのパンを買い求め
朝食とした。
粒あんパンは弾力があって餡たっぷりで大変おいしかった。
でもあんぱん一個180円はちょっと高い。

午前9時過ぎに伊丹空港着。
荷物預けは長蛇の列で、1時間くらいかかりそうだと覚悟していたら、
函館行きのお客様はこちらへとの案内があり優先受付となった。
預けてトイレに行ってたら携帯が鳴った。元校長先生の弟からだった
。もう2階の出発ロビーに到着しているという。

伊丹空港は先ごろリニューアルして4階展望所も無料開放していると
カミさんの情報があり、飛行機の離着陸を一望する。
10時30分過ぎ搭乗手続きをして、11時離陸。12時30分過ぎ函館空港
着。

荷物受け取り場所から外を見ると羽田から先着していた姉たちが手を
挙げた。元気そうだったので安心した。
このところメールなど来なかったので少し心配していたのだ。
これは校長先生も同感だったようで、「姉さん元気じゃがあ」との言
葉がついて出た。

函館は小雨が降っていて、やはり冷たい。

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今回のホテルラビスタ


まずはホテルに荷物を預ける。校長先生は今回の幹事役で、道なども
よく調べていて昼食場所の蕎麦「久留葉」まで、まるで地元に住んで
いるように迷うことなく先頭に立って案内してくれた。

お昼は大海老とアスパラ、山菜の天ぷらそば、寒かったので温かいお
蕎麦がおいしかった。
校長先生は冷たい蕎麦で、食後感は不満そうだった。
確かに冷たい蕎麦はそばがまん丸のようになって、蕎麦立ちが悪いよ
うに思った。要はそばの切れが悪いように感じた。温かい蕎麦はそれ
だけで冷えた体に十分だった。

校長先生の感想から温かい蕎麦について考えてみるとそういえば蕎麦
の持つ個性、主張はなかったことを思い出した。
蕎麦は一番に蕎麦の持つ香りに魅かれるが、それがなかった。
でもお汁はおいしかったと校長先生に伝えると、口コミでは冷たい蕎
麦は評判が悪かった、温かい蕎麦はおつゆが評判が良かったと言った
。それを知ってて彼が冷たいお蕎麦を選択したのはなぜかとは問わな
かった。

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旧函館区公会堂


食後はそぼ降る雨の中を函館山下の名所旧跡を歩いた。
ヨハネ教会、ハリストス正教会、旧イギリス領事館、元町公園、旧
函館区公会堂など。

皆さんどん欲にエネルギッシュに歩いていた。
特にお土産物には目がない。

今回の宿泊はラビスタ函館ベイ。
今回は幸運にも部屋を2段階グレードアップアップしてもらえ、ベッド
に和室付きというサービスを受けラッキー、大満足だった。

このホテルはよく気の利いたところ、少し気にしてほしいところとち
ぐはぐしているように思った。
雨の日の到着だったが、今ではどこでも用意している水滴防止の傘カ
バーがなく、ホテルのロビーや廊下を濡らして歩いた。
また、3基あるエレベーターの運行管理に問題があり、待ち時間が長す
ぎるように感じた。同じように待つ同宿者に聞いてみたが、皆さん同
様な感想を漏らした。こんなに遅いエレベーターなら少なくともエレ
ベーターが今どの階にいるのかという表示などが欲しいし、運行管理
システムを見直せば円滑な運転は可能になるのではないかと思った。

なお、グレードアップされた部屋には浴室が付いており(一般の部屋
はシャワーのみ)、使ったカミさんによれば和式スタイルの浴室で洗
い場があることで身体が洗いやすいことと、大きいシャワーのヘッド
が適度に回転して豊富な湯量が出て大変気持ちがよかったという感想
だった。

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旧函館区公会堂からの眺め





本日の夕食はスペイン料理
店名はラ・コンチャ。ホテルの近くだったが、ここも校長先生がよく
調べていて連れて行ってくれた。

入ったところはテーブル席がいくつか置かれていた。
我々が案内された部屋は和室だった。でも和室には椅子とテーブルが
置かれていた。
今ではどこに行っても老人仕様のスタイルになっている。

スペイン料理は特に食べた記憶がなかったけれど、スペインの家庭料
理風でおいしかった。料理はアラカルトで注文した。
ワイン、ボトル2本を高齢者6人で平らげた。
もう老人とは言わせないという迫力があった。

それにしてもワイン2本開けて料金〆て一人5000円弱は安い。

 

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コロナや原発だけではない。今こそ、この国の危機管理の総点検をすべきだ!

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台湾バナナで台湾応援 いつも行くスーパーで売っていた。とてもおいしい。


今日(4月12日)から47都道府県の自治体で新型コロナウイルスの65歳以上の高齢者に対するワクチン接種が始まった。

対象者は全国で約3600万人という。

 

報道によれば今週から全国で100箱分、9万7500回分で約5万人分のワクチン接種が始まるという。

そういえば、2月17日から始まった約470万人の医療従事者へのワクチン接種はどうなったのだろう。

 

今ちょうどタイミングよく、ワクチンのニュースがスマホに配信された。

医療従事者には今月9日までに150万人超のワクチンが打たれ、50万人近くが2度目を終えたとあった。(時事通信社

 

それにしても2度のワクチンを終えた人は今のところ10分の1にしか過ぎない。

医療従事者を優先させて、ウイルスから守るという公約はどこへ行ったのか。

そもそも、こうした経過や見通しの説明などがうやむやにされながら推移していると言っても過言ではないだろう。

 

こうした情報を隠蔽したり、説明を尽くさない姿勢は安倍・菅という2代にわたる政権の体質を表しているのだ。

そして、こうした国民への説明の不十分のままの姿勢が国民の危機感を薄めてしまっているのだと思う。

 

当初、新型コロナウイルスへの対応が遅れたイギリスは、3度のロックダウンの中で、ワクチン接種対策を推進し、今月初めまでに人口の47%にあたる約3162万人が1回目を接種し、70歳以上では9割が受けたと4月8日付朝日新聞の記事で読んだ。

イギリスでは昨年5月にオックスフォード大学とアストラゼネカに6550万ポンド(約100億円)を投資しているというし、米ファイザーなどとも契約し計8種類、4億5700万回分のワクチンを押さえたという。

 

アメリカもトランプ政権時にワクチン開発費用として1兆円を投資した。

日本の場合は米国の10分の1なのだそうだ。

 

世界のワクチン接種状況を調べてみると100人当たりの接種回数はイスラエルが112.5、セーシェル104.6、UAE 89.1 、パラオ74.6、ブータン61.7、チリ60.1、英国56.1、米国51.7……日本1.2(4月8日現在)だ。

 

こうしてみると、ワクチンを開発した当事国であるかないかとか、お金がある国か、ない国かにかかわらず、接種が進んでいる国、進まない国に分かれているのだが、我が国は結局何もしてこなかったということか、単なる怠慢なのか。

日本の国力からして、このやる気のなさは何なのかと思う。

責任者にこの状況の意味をきちんと説明してもらいたいものだと思う。

 

緊急事態宣言下の菅首相をはじめとした政治家たちの会食騒ぎや、直接担当する厚労省の官僚たちの会食問題など、「先ず隗より始めよ」という故事を思い浮かべて失笑してしまう事例だ。

気のゆるみなのか、全く国民を馬鹿にしているのか、こんなことが起こっていることに国民は政権選択という投票行動で怒りを発出しなければならないと思う。

 

それにしても、10年前に起こった福島原発事故も危機管理薄弱な政治家や事業者に起因した事故だったと確信する。

あの大災害が起こるまで、私なども原発安全神話を信じ切っていた。

 

チェルノブイリ原発の爆発など安全管理の意識が薄い、ロシアだから起こったのだと半ば馬鹿にしてみていた。

しかし、どっこい天に唾吐く報いを受けたのだった。

 

4月13日には福島原発事故の汚染処理水を海洋放出するという閣議決定を行うという。

最終的な責任は私にあるといつも政治家は言う。

責任は私にあるという政治家なら具体的な行動を示して方針を決定してほしい。

安全な処理水であるというなら、海洋に放出する以上、この処理水を私の飲料水として飲み続けますという気概くらい示して方針決定してもらいたいものだと、私は簡単に責任という言葉を発する軽さに腹を立てた。

 

このコロナ騒ぎと原発事故を思い出して、もう一度この国は政府、自治体、事業者、国民挙げて、危機管理の徹底した総点検を行う必要があると提案する。

 

学術会議の学者いじめをしている場合ではないのだ。

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感動! 池江璃花子選手の「努力は必ず報われる」

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今年の桜


4月4日金曜日、東京オリンピックの代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権女子100メートルバタフライ決勝で、白血病急性リンパ性白血病)から復帰した池江選手が57秒77で優勝した。

この記録は400メートルメドレーリレーのオリンピック標準記録(57秒92)を突破しており、リレーメンバーとしてのオリンピック代表に内定した。

ゴール後のインタビューに応じる姿や言葉を何度も見聞きした。

 

こみ上げてくる感情の波と止めども流れる涙を必死で抑えながら「自分が勝てるのはずっと先だと思っていたけれど、勝つための練習もしっかりやって来たし、努力は必ず報われるんだなと思った」と語る姿に感動し、私ももらい泣きした。

 

池江選手の鼻筋通った見目麗しい気品のある顔立ちを見ながら、強い意志力が伝わる言葉の力強さを聞きながら、天は二物を与えずと昔から言われてきたけれど、最近は、学力もスポーツも(文武両道)容姿も精神力も表現力も、いわゆる3物も4物も備わったマルチ人間が登場していることに驚く。

 

それにしても白血病発症から2年ばかりでの復活である。

最近の医学の進歩の勝利なのだろうか。

いや、やはり池江選手が例外中の例外なのか。

 

白血病で私の記憶に残っているのは女優の夏目雅子だ。

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ライラックの花 


 

1985年2月初の主演舞台「愚かな女」の公演中に「急性骨髄性白血病」を発症し舞台を降板し入院した。

そして1985年9月11日、27歳という若さで亡くなった。

 

1982年の映画「鬼龍院花子の生涯」は何度見たことか。

その演技が認められ演技派女優として、これからの時代を背負うことを期待された中で斃れた無念の死だった。

 

実は私の義父も白血病にかかった。

 

自覚症状は発熱と体のだるさだった。

ちょっと診てもらってくると受診したが、すぐには白血病とわからなかった。

胃潰瘍の治療などがなされた。

いくら治療してもよくならないので大学病院に回され、そこで血液検査をして白血病(骨髄異形成症候群)と診断された。

 

面会謝絶だったが、それでもやってきて、強引に面会させろと病院に迫る人もいた。

挙句の果てに、感染性の病気にかかっているようだと噂を流す人もいた。

自分が感染源になることなど、想像すらできない人々だった。

当時は白血病は当人に告知しないのが一般的で、もちろん他人には病名は伏せていた。

 

白血病は正常な白血球を作ることができなくなることに起因する。

正常な白血球は自分の体を細菌やウイルスなどから守っている。

白血球に異常が起こるとこうした防御態勢が取れなくなるので、外部からの様々な感染菌を防護する必要があり、患者への感染予防対策のために、見舞客を制限するいうことを知ったのだった。

 

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馬酔木の花も満開

結局、義父は骨髄移植に備えた処置が始まってすぐに、感染症のため1991年8月に亡くなった。

近所の人たちの中には、「あーさん(兄さん)は炎天下でも帽子もかぶらず農作業をしとったから」と太陽光線に原因を求めた人もあった。

 

30年前の白血病治療は骨髄移植が成功するかどうかにかかっていたが、今は抗がん剤を使った化学療法でガン化した白血球細胞を死滅させるとあった。

池江選手も抗がん剤による化学療法がおこなわれ、その後、骨髄移植を行って寛解状態になり、2019年12月に10か月に及ぶ入院生活を経て退院した。

 

そして昨年5月にトレーニングを再開し、8月にレースに復帰してから今回の快挙を成し遂げた。

常人に能わざるといえる例外中の例外の人かもしれないけれど、多くの国民を勇気づけたことは間違いない。

彼女から発せられた「努力は必ず報われる」という言葉だ。

国民は病魔の克服のため必死に戦った池江選手の言葉や態度に感動を覚えれば覚えるほど、今の政治家や政治に失望するに違いない。

 

我が国の政治の貧困はどこまで落ちていくのだろうか。

 

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脅威の歯周病 私の場合

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チューリップ


2018年8月1日以来、かかり付けの歯科医院を受診して通院は2年をとっくに過ぎた。

右下の歯茎が大きく腫れて膿と出血を伴った。

 

この間、腫れたり、やや落ち着いたりを繰り返しながら週1回通院から痛みや腫れがひくとともに月1~2回になった。

主治医には歯周病の説明を受け、根気よく治療をしていただいて本当に感謝です。

 

治療はレーザー照射と薬の注入。

そして数か月おきの歯石の除去だ。

そうこうするうちに左下歯茎も同様な症状を伴い、同じような治療をして今に至っている。

 

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                 姫ウツギかな

 

昭和30年代の私たちの子供のころの歯科治療は虫歯になって、歯痛をこらえきれなくなって初めて受診した。

今のような歯石の除去や、歯科検診を定期的に行うという予防歯科の考え方はなかったと思う。

 

従って、8020運動と言われる80歳で自分の歯を20本以上残すという人はそう多くはないと思う。

因みにうちのカミさんは20本以上残っていると自慢をする。

確かに自慢をしてもよい、我々の世代の貴重なレジェンドだ。

 

なんだかんだと言っても経済発展による高度成長期を経て、衛生教育や予防歯科の普及の中で、自分の歯が何本残っているかで大体の世代予測がつくというものだ。

我々の親の世代、明治、大正、昭和初期の人たちの多くは総入れ歯で入れ歯が合わないと言って苦労したり、総金歯の入れ歯を自慢したりしていた。

 

我々の時代は、ブリッジやインプラントなどが出てきて、総入れ歯はほとんど見ることも聞くこともなくなった。

そして、我々の子・孫の世代のほとんどは8020を達成するだろう。

 

こうした中で一番の歯の脅威は何といっても歯周病になることだろう。

私はその歯周病にり患して、2年以上の通院治療を余儀なくされている。

自分では今の状態を悪化させずに人生を終えることを最大の目標とすべきなのだろうと思うようになった。

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パンジー


 

現在、私は一日4回歯を磨く。

朝起きたらすぐに歯磨きする。朝起きた時の口の中の状態は様々な感染菌が繁殖して危険状態なのでまず、歯磨きをして清潔を保つことが大事と何かの機会に読んで以来、もう10年余り続けている。

ただ、この間、重度の歯周病に悩まされているので真偽のほどはわからない。

そして、食後3回の歯磨きだ。

 

ただ、食後すぐというのは口の中奥底に沈んだ食物カスが除去できにくく、食後30分程度あけてから磨くほうがいいと聞いた気がするが、あけてしまうと歯磨きを忘れてしまうことがあるので、私は食後すぐに歯を磨く。

 

こうした中で、文芸春秋4月号の「万病のもと『歯周病』に気をつけろ」という特集記事を読んだ。(大阪大学歯学部教授 天野敦雄)

天野教授の記事からすれば私の歯周病感染症歯周病のようだ。

歯周病菌は6種類に分類でき、もっとも悪性度が高い型をパンチパーマ型という。

 

また、日本人で歯を失うような重度の歯周病患者は人口の1割程度。

その重症歯周病患者の9割からパンチパーマ型の菌が検出されているという。

そして、この菌の保菌者の有無は、あのコロナで有名になったPCR検査で調べることができるのだということだ。

 

現在は自由診療なので1万4千円ほどの費用が掛かるという。

この検査を20~30歳代で一度受けて、どういう型の歯周病菌かを知ることで将来、重度歯周病になるリスクが高いかが判定できる。リスクが低いと判定されたら、あまり心配はいらないようだ。天野教授は歯周病の先に重大な全身疾患が数多く控えていることを考えれば歯周病の検査や予防ケアを健康保険で賄ってもいいのではないかと提案しているが、一考に値する提案だ。

 

また、50歳代を過ぎるとこの検査は意味がなくなるという。

中高年になって歯茎が健康なら悪玉菌はいないという。

逆に口の中を見て重度の歯周病が見つかれば検査するまでもなく悪玉菌が確実にいるという。

 

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ムラサキハナナ

従って、2年以上にわたり完治しない私の歯周病は検査しなくても悪玉菌の重度の歯周病なのだと確信した。

歯周病は特に糖尿病との関係が科学的に裏付けられているというが、幸い今のところは私には糖尿病の気配はない。

 

さらに、歯周病は関節リュウマチや大腸がん、認知症動脈硬化骨粗しょう症など広範囲に及び、歯周病を治療することにより、関連する病気も改善するということだ。

ただ残念なことは、この記事には、私が知りたかった歯周病に関するベストな治療法に全く触れられていなかったことだ。

 

結局、私の信頼する主治医の指示に従って、死ぬまで治療を続けていかざるを得ないと覚悟することになったのだった。

 

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緊急事態宣言解除!菅首相は今こそ国民の命を守る指針を示すべきだ

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わが家の庭に咲く大輪の椿

昨日、3月21日、2度目の緊急事態宣言は2度の延長を繰り返した上で全面的に解除された。

 

直近の朝日新聞世論調査では解除のタイミングが早すぎる51%、適切だ32%、遅すぎる11%という結果だった。

また、新型コロナ対応の評価では、政府の対応を評価する35%、評価しない51%だった。

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紅白染め分けの梅


 菅首相は2月2日の参議院議院運営委員会で緊急事態宣言延長について「1か月で出来なかった責任はすべて私が背負う」と述べた。

いつも思うが、この方の発言の趣旨は今ひとつわかりにくいことが多い。このフレーズも1月7日の宣言の際に約束した1か月が守れずに再延長に至ったことの責任を負うということなのか、今後の1か月で宣言解除に至らなければ責任を負うという趣旨なのかはっきりしない。

はっきりさせないように発言しているのだろうかとも思う。

ただ、いずれにしても、再々延長に至ったことからすれば、責任を負ってもらわなければならない発言だった。

 

今回の解除宣言では具体的な責任論については全くなく、「(感染状況について)目安とした基準を安定して満たしている」として解除に舵を切ったが、コロナ終息の具体的な展望を示したわけではない。

感染者数は横ばい乃至は微増傾向が続く中、変異株増加も警戒しながらの解除であることから、菅首相らしい用心深さと言い回しばかりが目につき、耳に残った。

 

ほとんどの専門家は、リバウンドは必ず起こると予測している。

 

世情を概観すると、人出は倍増、コロナは怖いがステイホームや巣ごもり生活は限界だとどっと街に繰り出しているというニュースが相次いでいる。

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散歩の途中で見かけた水仙の群落


 こんな状況では2週間後の風景は専門家でなくても容易に想像できる。

 

でも、田舎暮らしの中では、県内のコロナ感染者の状況は一けた単位で推移しているし、実際に、誰それがコロナにかかったということは聞いたこともない。それでもほとんどの人はマスクをして、三密や不要不急の外出を避けて暮らしている。

緊急事態宣言延長後の人出の増加などのマスコミ報道も多くなっているが、日本全国の多くの暮らしはほとんどの場合、こんな状況に違いない。

政府は今やただ、ただ、開催強行ありきの東京オリンピックパラリンピックしかみえていないような気がするのは私だけだろうか。

間違いなく、ほとんどの国民は、外出を控え、マスクをして、身を縮めて暮らしている。その大筋の意見が世論調査結果ではないかと思う。

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夢二の絵を思わせるやぶ椿

いずれにしても、何を信じていいのか混迷だけが深まる今こそ、菅首相は、国民に対して、命を大切にしてほしいということを訴え、命を守るためには医療であれ、お金であれ、何であれ、いつでも言ってきてほしい、必ず助けると明言して、政府機関や自治体に指示し、命を守る指針を示してほしいと思う。

その信頼関係の構築なくして菅政権の命脈はない。

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