転倒事故を受けてカミさんが始めた対策 ノルディックポールなど。

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二週間ほど前、横断歩道で急接近してきた車に驚いてカミさんが転倒したことをこのブログに書いた。

幸い大事には至らなかった。しかし二度と起きてほしくないことなので、これを教訓にいくつか対策を取ることにした。

 

その対策についてカミさんが書きます。

 

1 ウォーキング時には、転倒防止効果があるというノルディックポールを利用することにしました。

以前歩いている時に、顔見知りから「いいですよ」と勧められたことがあります。

その人がすすめるポイントは、膝に負担がかからないことと、運動量が増えることでした。ウォーキングの効果が倍増するそうです。

それに加えて、高齢者のウォーキング時の転倒防止効果もあると聞き、早速購入しました。

アルミ製で税込み1万円くらい。

カーボン製ならもう少し高いようです。

 

自治体などが主催するノルディックウォークの講座も年に何回か開かれているので、それを受講してからのほうがいいかなとも思いましたが、善は急げ、講習を待たず、ポールを購入、朝のウォーキング時に使用しています。

 

ユーチューブの動画などを参考にやってみると意外に簡単でした。

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購入したポールには、身長に合わせたポールの長さ調節の目安になるメモリがついており、簡単にセットできました。

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また、ポールには左右があるのですが、「右」「左」とわかりやすく示されている上、色分けもしてあり、利用者に親切な設計。

 

ポールを前に小さく出して、小股で歩くとおばあさんが杖をついて歩いているような感じになってしまいます。(おばあさんですが)

大きく踏みだして、ポールを後ろに押すようにするのを推進力として歩くとスピードも出てそれらしくなります。

慣れるまではちょっとギクシャクしたり、また、運動量が多いと言われるだけあって、5000~6000歩に及ぶ行程全部でポールを使って全力で歩くと、かなり疲れます。

 

少しずつ慣れていくしかないでしょう。

 

そもそもは転倒防止のために作られたものではないようですが、運動量が上がり、転倒防止になれば一石二鳥です。

 

2 傷害保険に加入

 

先日の事故は頭の打撲程度ですんだので、病院受診は一度だけ、費用は3520円ですみました。

しかし今後怪我をしたりすることがないとも限らないので、傷害保険に加入することとしました。

傷害保険だけなら掛け金もそんなに高くないようです。

どこの保険に入るか検討中です。

 

3、車から見えにくい横断歩道は渡らない、遠回りになっても安全な横断歩道を選ぶことを心掛けます。

横断歩道を渡っている限り安全だと思い込みがちですが、車から見えにくい横断歩道があることも身にしみて知りました。

遠回りになっても、車の死角にならないようなところを横断しようと思います。

気をつけて見てみると、危険な横断歩道がたくさんあります。

車から見えているかどうかの問題意識を持って、道路を横断するようにしたいと思います。

例の交差点を渡るときは、少し面倒ですが、直進してから右折を二回、つまり逆コの字型に渡っています。そのたびに信号待ちをするので、面倒だし時間もかかるのですが、安全には変えられません。

急がば回れ、です。

 

4 転倒防止のトレーニング。

ちょうど先日の事故とタイミングを合わせるように、NHKの『きょうの健康』という番組が

「無理せずできる若返り筋トレ、脚の強化で転倒予防」

と題して、筋トレメニューを紹介しており、大いに参考になりました。

 

以前から、スクワットや大腿四頭筋強化のための体操などを折に触れ行ってはいましたが、もっと真面目に、問題意識を持って取り組むこととしました。

 

せっかく頑張って今まで生きて来たのですから、残りの人生も健康で楽しく生きたい。

老いを意識しつつ、だからといって老け込むことなく生きていきたいと思うのです。

 

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健康に関する三つの気になる話

 

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新型コロナウイルスが日毎に拡大している。

新型だからまだ予防ワクチンはできていないし、これまでのマーズやサーズ発症の経験則に照らし合わせて、経過を見ながら対症の方法を探って行かざるを得ないようだ。

従ってどれほど拡大していくのか世界中がある意味固唾を飲んで見守っている。

 

ということで、こうした場合の防衛策はマスクとうがいと手洗いの励行という昔ながらの基本をやっていくしかないようだ。

 

ところで、今回の一つ目の気になる話はうがいのことだ。

以前聞いた話では、うがいという行為は喉をガラガラとうがいしてもあまり効果はないと言う医師の意見があった。

少しくらいうがいしても病原菌が排出される量は知れたものだとその医師は言っていた。

うがいなどではなく、うがいの水を全部飲み込むのがいいという。

どんな病原菌でも胃の中に入ると強力な胃酸にやられてしまうのだということだった。

なるほどと思いながら本当だろうかとも思った。

 

もう一つは、歯磨きの話。

歯磨きで最も効果があるのは朝起きた時に歯を磨くことなのだそうだ。

口の中には1000種類もの細菌がいて、睡眠中に繁殖するという。従って、起床時に歯磨きして洗い流すのがいいのだそうだ。

 

食事の後ももちろん歯磨きは重要となるが、特別効果があるのが寝起き一番の歯磨きだそうだ。

最初の一つ目のうがいの話と合わせると、歯磨きの際のうがいも、うがい水は全部飲み干してしまえばなお一層いいのではないかと思ったが、それは言っていなかった。

 

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三っつ目は、これはご存知の方も多かろうと思う。

慶応大学医学部元講師の近藤誠さんが唱える真正のがんとがんもどきのガンの話だ。

 

がんと診断されるがんには2つの型があって、死に至る進行性のガンと放っておいても進行しないがんがあるという。

現在の医学は進行するがんも進行しないがんも一緒くたにして手術や放射線治療抗がん剤治療などを行っているという。

進行しないがんに対して、手術をして抗がん剤を投与することによって、逆に体力を奪って死に至らしめているというのだ。ただし、近藤理論では進行するガンはどんな治療を施しても完治は困難であり、手術や抗がん剤放射線治療による悪影響が寿命を縮めるというのだ。

 

なるほどと思うところはあるが、あなたのガンはガンもどきのガンだと言われて、「わかりました」と治療をやめてしまう勇気もなかなか出るものではないだろう。同じように、進行性のガンだから治癒の見込みはなく苦しい治療が却って死を早めると言われてもベストの治療を求めて一縷の望みをかけてしまうのではないかと私は思う。

 

がんに関しては先日、1滴の尿からがん細胞がわかる検査法が確立したというニュースを聞いた。

今後は胃カメラも血液ガンマーカー検査もPET検査もなくなるのかと思ったら、がんの発症はわかるが、どこの部位に存在するのかはわからないらしい。

従って、がん細胞がどこにあるかを探す検査は続くのだそうだ。

 

一方で不治の病と言われてきたガンも様々な検査法、手術法、治療法が展開されてきて、今やがんの告知は当然のこととなっている中で、いまだにしっかりとした反証ができない近藤理論に対する医学界にもどかしさを感じざるを得ない。

 

いろいろ言われても我々は何を信じていいのか、それが問題だ。

 

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感動!真剣勝負三連発

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頂き物のイチゴがおいしい。なんという種類だろうか。


もちろん政治の世界の話ではない。

日曜日に見たテレビのスポーツだ。

 

一つ目は大阪国際女子マラソン

今夏の東京五輪ラソンの最終選考レースの一つと位置付けられた大会だ。

設定記録は2時間22分22秒。

この記録を切らなければ東京五輪ラソン3人目の出場者は、昨年9月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で3位に入った郷土出身天満屋デパートの小原怜が決まる。

ただ、小原も結果を待つことはせず、今回、出場に踏み切っていた。

有力選手は小原のほかに福士加代子MGCで4位に入った松田瑞生だった。

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テレビをつけた時、先頭集団の外国人選手の中にいたのは日本人ではこの3人の選手だけだった。

そして17キロ過ぎから、小原が遅れ、福士は25キロ過ぎで棄権した。

松田はしばらく並走していたバーレーンのミミ・ベレテを31キロ過ぎに突き放して優勝した。

42.195キロを力強い見事な走法で走り切った勝利だった。

小原は13位に終わって涙した。 

 

誰が考えたのか今回の選考方法は公平で魅力あふれるものだった。

そして、浪花娘の松田瑞生の物怖じしない明るいキャラに希望が見えた。

ただ、まだ最終選考レースの名古屋ウィメンズマラソンがある。

がぜん楽しみになった。

 

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二つ目は大相撲初場所、平幕幕尻から14勝1敗で優勝した徳勝龍だ。

幕尻からの連勝街道、最初は勝ち運に恵まれた感の勝利が多かったけれど、勢いに乗ってどんどん力強さが発揮された。

体も正代や貴景勝に見劣りしないくらい大きく立派に見えた。

 

優勝を決めた貴景勝との相撲はどちらが大関かわからないような迫力、威力を感じる相撲で快勝した。

勝った瞬間、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。

素直に喜ぶ表情が新鮮だった。

 

優勝インタビューは涙あり、笑いありの立派過ぎるエンターテナーだった。

こういう才能の持ち主が相撲界にいたことを知らなかった。

インタビューを見、聴きながら私も泣いていた。

徳勝龍の人間的な魅力にあふれた人柄にいっぺんにファンになった。

 

そして、三つ目は午後5時から放映された女子バレーボールV・プレミアムリーグ決勝戦JTマーヴェラス対岡山シーガルスだった。

土曜日に偶然、番組表でデンソー×岡山の準決勝があることを知り、テレビ観戦した。

チャンネルを回すとすでに岡山が2セット先取していた。

「これは勝ったな。シーガルスはいつから強くなったんだろう」と最近は低迷しているとばかり思っていたので意外だった。

 

ただその後、2セットを取り返されて2×2。

最終セットにもつれ込んだ。

最終セットは勢いに乗って15×7で快勝し決勝戦に進出したのだった。

 

絶対のアタッカーがいるわけではないが、強いサーブと守備力で上回ったような気がした。

 

ということで日曜日の決勝戦

試合は午後5時過ぎから始まったようだが、私は大相撲の観戦で午後6時から見た。

その時はすでに1セットを先取されていた。

JTには強力な外国人選手がいた。

アメリカ出身長身のドルーズの強打に手を焼いていた。

それでも2セットを取り返し2×1にしたときは優勝の2文字が浮かんだ。

 

私は中学生のときバレーボール部に入っていた。

バレー競技は波に乗り勢いをつけた方が数倍の力を発揮できるスポーツである。

ひょっとしたらと思った。

 

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ただ、ドルーズ選手の威力は後半戦になっても衰えることを知らず、岡山の選手たちは逆に抵抗力を失い、フルセットに持ち込まれて敗れた。

外国人選手のいない岡山チームはよく戦ったと思った。

また、大きなスポンサーもなく、外国人選手など十分な補強もできない岡山シーガルスの状況は地元チームだからよく知っている。

その頑張りをほめたいと思った。

 

日曜日に見たこれら3つのスポーツの決定戦での選手やチームが演じた真剣勝負は、その粘り、頑張り、そしてさわやかさに感動し、こみあげるものを禁じ得なかった。

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自然電力という選択

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膨らみ始めた乙女椿。例年より早い気がする。温暖化の影響だろうかと思ってしまう。


企画記事というのだろうか、新年を迎えての新聞記事にはシリーズで面白いものがあった。

今や、新聞を購読しない若者が多いということだが、我々旧世代はネットでニュースをチェックしても最後は新聞で確認したい。

新聞に書かれていて、やっと信頼のおける報道だという気がする。

 

速報性ではテレビやネットに大きく劣る新聞だからこそ、信頼性で勝負してほしいし、また、時宜を得た企画や丁寧な取材に真価を発揮できると思う。

 

そんな期待にピッタリの記事が並んでいて、新年の新聞は読み応えがあった。

 

その中で特に印象に残っているのは、朝日新聞の『志 エコノミー』シリーズで取り上げられた、『自然電力』代表取締役の磯野謙さんという方についての記事だった。

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自然エネルギー100%の世界を目指して、東日本大震災が発生した年に仲間とともに会社を設立、急成長させた。メガソーラー発電所を作り、自然エネルギーを利用した電気を販売し社会貢献を目指している。

 

高い志と、実現のための努力に興味を持って、「自然電力」で検索してみたらすぐにヒットした。

 

電力自由化のことは知っていたが、ああこういうことか、と思った。

WEB上で今の電力会社から、自然エネルギーの会社に切り替えることができる。

切り替えたら電気料金がどうなるか、シミュレーションすることもできる。

 

早速やってみようと思ったが、我が家該当するメニューがない。

なぜだろうと思って、サイト内をよく見てみると、家庭の太陽光発電の電力を買い上げることは行っていないし、現在オール電化などで、時間帯別の契約になっている場合は、自然電力に切り替えると、却って電気料金が高くなったりするらしいのだ。

電気料金が高くなるのは困るし、また、買い上げてもらえないのでは、せっかく発電した電気が無駄になることになる。

 

 

ということで、我が家の電気を自然電力に切り替えるのは、現実的でないことがわかり諦めた。

 

我が家は該当しなかったが、多くの場合、電気料金のお知らせなどで一か月分の情報があれば簡単にシミュレーションできる。

一度やってみる価値はあると思った。

 

残念ながら我が家の自然電力への切り替えは実現しなかったが、自然電力への志を高く持って、努力する人たちがいることを知って心強く思った。

 

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桜見る会の素朴な疑問

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桜に罪はないのだが、、、、、。


昨年5月から始まった「桜を見る会」の問題では政府は一貫して「名簿は処分した」「後は知らぬ存ぜぬ」で通していた。今年1月14日突然、菅官房長官は定例記者会見で内閣府が昨年11月に国会に提出した推薦者名簿の一部に「内閣官房内閣総務官室」の部局名を隠す加工があったことを明らかにした。

 

17日には桜を見る会の招待者名簿をめぐって、2011~17年度分の管理が公文書管理法に違反していたとして、「文書管理者」だった人事課長5人が厳重注意処分となった。

同時に11月の推薦者名簿の一部を隠す加工をした現人事課長も厳重注意処分としたという。

なぜ隠す必要があったのかは、繰り返し新聞を読んだが年寄りには理解できなかった。

そして、21日にも「2011~2013年度の会場設営などの資料」が見つかったと発表した。

探せばあるのかと思う一方で、ただ、いまさらこうした公表を行う意図について首をひねざるを得なかった。

これは解明に向けて様々な努力をしていますという一種のポーズだなと疑ってしまった。

 

それにしてもこの問題は数々の素朴な疑問が残る。

ひとつは当該年度の名簿を廃棄処分してしまっていると平然と答えることだ。

他の省庁の推薦名簿は残っている中で、取りまとめ役の内閣府内閣官房の推薦名簿など一切を残していないということは、ルール通りですと言われても、無責任であり、理解できないし、到底信じられない。

それにしても、ずさんな招待者名簿の管理でありながら、廃棄処分だけは速やかに行われていることが素朴な疑問として残った。

 

そして二つ目は、名簿を処分する理由に個人情報保護を主張することだ。

桜を見る会」は内閣総理大臣が各界で功績・功労のあった方を招いて慰労し、親しく懇談する公的行事である。

こうした名誉ある会に招かれて出席した方が出席者名簿を公表されて困るだろうか。

考えられない。

むしろ名誉で誇り高いことであり、知っていただきたい情報ではないか。

また、出席者の費用は税金から支出されているのであるから、公表は前提で考えるのが常識だろう。

ただ、主催者側の方に公表しては困ることがあるからこそ個人情報を盾に廃棄処分にしたいのだろうと邪推してしまうのだ。

 

3点目はバックアップデータの復元問題である。

今からでは遅きに失するかもしれないけれど、復元不能なのかどうかを専門家に調べさせて、その過程や結果を報告すれば済む問題なのに頑なに「不可能との報告を受けている」という説明をするのだ。

これでは誰も信じる者はいないだろう。現に朝日新聞の昨年11月の世論調査では首相の説明には68%が「納得できない」と答えているのだ。それが普通の感性だと私は思う。

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安倍首相は22日、国会で桜を見る会の名簿の再調査を否定した。

安倍首相は国民の素朴な疑問に誠意ある態度で応じて欲しい。

 

国民のリーダーとしての安倍首相の誠実で毅然とした振る舞いを見たいのだ。

 

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横断歩道は危険がいっぱい

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横断歩道、事故の場所とは無関係です。


先日、横断歩道上の事故に一日に2度遭遇した。

 

1件は我々夫婦が関係した事故だった。

毎日の朝のウオーキング。日の出直前の空が薄明るい状態だった。

信号機のある十字交差点の西側を南に向かう。

少し待って青になって渡り始めた。

 

片側一車線の道路だ。幅員は6メートルぐらい片歩道。

渡り切る2メートルぐらい手前で、白いワンボックスの乗用車が勢いよく交差点を左折してきた。

ハッとするような動きで私は瞬間、車の方を見た。

車が速度を落としたので危険は去ったと思ったら、後ろを歩いていたカミさんが私の腕を捉えきれずにスローモーションのように、なぜだかあおむけに倒れて後頭部の少し上を路面に打ち付けた。

ゴーンとぶつかる音を聞いた。

車はそのまま走り去った。

 

それにしても降りて「大丈夫ですか」くらいは言ってほしかった。

南から坂を登ってきて左折するこの交差点は角に二階建て住宅があり、左折する直前まで横断歩道が見えにくく、これまでも身の危険を感じることがあった。

 

今回の場合、車と人の接触はなかったのだけれど人一倍臆病なカミさんは、速いスピードで進入して来た車に驚いて転倒したのだった。

これは驚かした車が悪いのか、はたまた人一倍臆病なカミさんの自損事故なのか。

 

そこで、事故の報告とこの交差点の安全対策はどうなのか聞きたいと思い所轄署に電話した。

警察官は事故の態様を聞いて、大変慎重な対応だった。

 

確かに、運転手として歩行者に危険を感じさせる運転をしないことは大原則であるけれども急ブレーキをかけて止まったわけではなく、歩行者が身の危険を感じる感覚と、運転者として接触することなく停止したスピードの感覚に乖離があったことを、どう判断すればいいのか困っているようだった。

 

とりあえず、病院で検査して大したことでなければ警察に報告したことで私の方はよろしいですと言っておいた。

 

交差点の形状や変更についても即答できるようなことではないようだった。

ただ、こういう交差点では歩車を分離するスクランブル交差点のようにするのも一案ではないかと思ったが、都会のように大勢の歩行者が通るわけでもなく、スクランブルはやりすぎなのだろうなとも思った。

 

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救急車を呼ぶようなことにならなくてよかった。これも事故とは無関係の写真です。

 

それからもう1件。

午前9時過ぎ、カミさんを連れて病院に向かった。

自宅から4㌔ほどのところにある脳神経外科

道路は片側2車線の幹線道路。

途中信号機は4ヵ所、1ヶ所信号機のない横断歩道がある。

 

その信号機のない横断歩道の手前2~3メートル離れて、私の前の軽トラが停まった。

なんで横断歩道から離れているのかなと思いながら見ていた。

横断歩道の中央分離帯のところに3輪自転車を停めた老人がいた。

老人はゆっくりとした動作で自転車を我々の側の車道に降ろそうとしていた。

 

多分、私の前の車はその老人を警戒して離れて止まったのだと理解した。

私の右側の車線(中央分離帯側の車線)を少しスピードを上げた軽4が通り過ぎた。

そのまま横断歩道を渡るのかと思った矢先に急ブレーキをかけた。

その後ろを走っていた軽4はブレーキが間に合わず、わずかに追突した。

 

大事故ではなかったけれど、今日2度目の横断歩道にかかる事故を見たのだった。

 

中央分離帯の老人の緩慢な動作から、始めは通り過ぎできると思いながら直前にヤバイと急ブレーキをかけたのだった。

後続車の車間距離の不足が事故の直接の原因だろうが、横断歩道直前の急ブレーキも問題があるのではないかと思った。

 

カミさんは頭に大きなこぶができたけれど、内出血や骨折などの大けがにつながるものはなく済んだ。

 

帰宅してから再度所轄署から電話があった。

現場検証もしないことはないですと言っていただいたが、大したケガではなかったので遠慮した。

 

警察官は横断歩道の事故は大変多いんですよと言っていた。

考えることの多い横断歩道での事故だった。 

皆さん気を付けましょう。

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バスのほうが救急車より速い?

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フキノトウがもう芽を出している。今年の春は早いようだ。


旭川の土手を走る一本道を、バスは岡山方面に向かっていた。
 

平日の昼下がり、バスの中は乗客もまばらだった。 

心地よい振動に誘われて私はいつの間にかウトウトしていたようだ。

 

急にバスの中が騒がしくなって目が覚めた。 

ぼんやりした頭で聞いていると、バスの後部座席にいた青年が体の不調を訴え急に苦しみ出したらしい。

 

「どうしたん?痛いん?」

「運転手さん、何とかしてあげて。」

「救急車、救急車。」

  

時代は昭和から平成へと移った頃。

救急車と言われても、スマホはおろか、ガラケイすらまだなかった。

運転手は次の停留所にバスを停め、停留所脇の食料品店の公衆電話で119番した。

 

帰って来ると、

「そのままバスで来てもらったほうが早いと言われたので、そうします。」と言ってバスを発車させた。

そう言われてみれば、少し先の市街地にさしかかったあたりに、消防の車庫があり、救急車や消防車が何台か駐留していた。

土手の上の一本道、迎えに行っても救急車に移し替えるためのスペースもないと言われたらしい。そのままバスを走らせたほうが早いという説明は素人にも納得の行くものだった。

 

平日の昼間というのが幸いだった。

朝夕の渋滞が嘘のように、バスはスイスイ進んだ。

 

「もうすぐよ。救急車が待っていてくれるよ。」

「頑張ってな。」

と口々に叫ぶ老婦人たち。

バスの中は奇妙な一体感に包まれた。

フルスピードでバスは進んだ。

途中で乗り降りする人もなかった。

いや、降車ボタンを押すのもためらわれるような雰囲気だったのかもしれない。

 

すぐに車庫で待つ救急車の赤色灯が見え始めた。

 

「もう着くよ、あんたよう頑張ったなあ。」

「もう大丈夫よ。」

「よかったよかった。」と、一体感はとどまるところを知らない。

 

無事に救急車に引き継いで、運転手さんも乗客も同じ安堵感に包まれた。

そしてバスは、何事もなかったように走り始めた。

 

「でも、どうしたんじゃろうなあ。」

「若いのになあ。悪いものでも食べたんじゃろうか。」

「早うようなりゃあええけどなあ。」

 

日常を取り戻した老女たちのおしゃべりは、果てしなく続いていた。

 

あれから30年、顔なじみのあの運転手さん会うこともなくなった。

定年退職されたのだろうか。

そして世話好きでパワフルな老女たちはまだ健在だろうか。

あの青年は元気になっただろうか。もう50歳を超えているだろう。

公衆電話を借りたお店は、道路拡張でなくなってしまった。

 

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先日バスに載ったら写真のようなチラシが目にとまり、30年前の出来事を思い出した次第。

 

 

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